お金が着実に貯まる「定期預金」についてご紹介
「普通預金に少しお金が貯まってきたけど、どうやって運用したらよいかわからない」という方はいませんか?
ここでは、多くの金融商品の中でも簡単確実にお金を貯めることができる「定期預金」について詳しくご紹介します。
普通預金と定期預金の違い 定期預金の特徴とは?
普通預金は、給料の受取りやクレジットカードの引落しなど、常生活のお金を出したり入れたりするのに向いている預金です。
ATMで簡単に出し入れができるので非常に便利な預金ですが、利息がほとんどつかないため残念ながら資産運用には向いていません。
対して、原則決められた期間は出し入れをしない定期預金は、預ける金額と預ける期間を初めに設定したら満期日までは何もしなくて良い、わかりやすくてシンプルな金融商品です。
満期日が来ても使う予定がなければそのまま自動継続して引き続き預けておくことも可能です。
日常的に使うお金は「普通預金」に、将来に備えて貯めておきたいお金は「定期預金」に、と目的別に分けて運用していくとよいでしょう。
なお、定期預金は一定期間預けることを条件に普通預金よりも高い金利が設定されており、預け入れ期間が長ければ長いほど金利が高くなります。
金融機関によって預け入れ期間や金利が異なりますのでそれぞれを比較して自分のプランに合った定期預金を利用することをおすすめします。
どこに預けたら良いかわからない場合は、金融機関のインターネット定期預金ページで商品内容を確認する、金融機関の相談窓口で説明を聞く、などして定期預金を作る前に情報収集をしましょう。
定期預金のメリットとデメリット 上手な運用方法とは?
まず、定期預金の大きな特徴として安心確実にお金を貯められることがあげられます。
定期預金にはいわゆる「元本割れ」がありません。
経済情勢が悪くなってもお金が減ってしまうことがないのです。
また、万が一、定期預金を預けた金融機関が破綻しても「預金保険制度※」により預金が保護されます。
※定期預金や利息の付く普通預金等は、預金者1人当たり、1金融機関ごとに合算され、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
そしてもう一つの特徴としてあげられるのは、定期預金は満期日まで簡単に引出しができないということです。
簡単に引き出せないということは、ATMでついうっかり引き出してしまうこともありませんし、公共料金やクレジットカードの支払いで自動的に引き落としされることもありません。
ついつい使ってしまったり、知らない間に減ってしまったりすることがないので安心です。
しかし、その反面、定期預金は急にお金が必要になったとしても簡単に引出しができません。
普通預金の自由な使い方に慣れている方には少し不便に感じられるかもしれませんね。
多くの金融機関では、平日の営業時間内に本人確認資料など所定の書類を持参して中途解約の手続きを取らなければお金を引き出すことはできません。
なるべく中途解約をしないよう目的に合わせた無理のない預け入れ期間、預け入れ金額を設定しましょう。
具体例で説明! おすすめの定期預金の預け入れ方とは?
それでは、どのように定期預金を利用したらよいか、具体例で見ていきましょう。
例えば、今、普通預金に余裕が500,000円あるとします。
まずは今後の「お金を使う目的・時期・金額」を書き出してみます。
車検、修理交換代 | 3か月後 | 100,000円 |
海外旅行代 | 6か月後 | 150,000円 |
当面使う予定はない | 250,000円 |
定期預金の金利は預け入れ期間が長いほど高くなりますので、できるだけ長い期間の定期預金を組んだほうが利息は多くなります。
そのまま500,000円を1本の定期預金にしてもよいのですが、中途解約しないように一番直近の3か月後に満期日を設定するのは利息の面で考えると少しもったいないかもしれませんね。
最大限の利息を得ることができ、かつ中途解約を避ける方法として、下記のように、定期預金を複数に分けて作ることをおすすめします。
1本目 | 3か月定期 | 100,000円 |
2本目 | 6か月定期 | 150,000円 |
3本目 | 1年定期 | 250,000円 |
こんな具合です。
これなら、中途解約せず必要な時にお金を使うことができますし、有利な金利で運用できますね。
定期預金の金利は普通預金に比べて高いですが、他の運用方法、例えば株式や投資信託などと比較するとそれほど利息は期待できませんので、できるだけ多くの利息が付くよう工夫して預け入れ期間と金額を設定しましょう。
誰でも安心確実にお金を貯められる定期預金は、資産運用の初心者さんに向いている金融商品です。
少し余裕資金ができた方や将来に備えて貯金をしておきたい方は、ぜひ定期預金の利用を検討してみてくださいね。