貯金を始めようと思っている20代の方へ
遊びに嗜好品にお金を注ぎ込み貯金はゼロ。20代後半になって貯金をしようと思っているけれど、貯金をしたことがないので、よくわからない・・・。
この記事では、初心者でも始めやすくて続けやすい、貯金の3ステップをご紹介します。
貯金は支出の管理から
1つ目は、支出の管理です。
毎月の支出をどれくらい正確に把握していますか?
全く把握していなかったり、大体でしか管理をしていない人は、ここから始めましょう。
日々収支を記録するのが苦手なら、Money ForwardやZaimなど家計簿アプリがおススメです。
キャッシュカードやクレジットカードを連携するだけ収支を集計し、前月や前年と比べられます。
特に、支出の管理において、決済の記録から自動で費用を分類してくれるので、細かく自身のお金の傾向をつかむことができます。
家計簿で今の自分の状況を把握したら、費用が抑えられそうなところに目星をつけましょう。
同じくらいの年収の方の平均と比較してみると、どれくらいの偏りがあるか把握しやすいです。
また、自身の傾向と、同じ年収の方の平均データを参考に、食費、交際費など各項目に予算を決めましょう。
毎月のお金の使い方に波がある人は継続的な貯金に向いていません。貯金は、支出を管理することから始まります。
生活費と貯金を分けて確実なスタートを
自分の収支が分かって、予算や節約できそうな項目を決めたら、次は日々の生活費と貯金を分けましょう。
貯金の得意な方の中には、1つの口座を使い、残高を貯金として増やし続ける方もいらっしゃいます。
しかし、貯金初心者にはこの方法は危険です。
貯金のための節約を始めて、ハングリーになっているなか、目の前に使えるお金があれば、予算の枠を超えて使ってしまうかもしれません。
そのため、貯金は生活費とは別のところで管理しましょう。
できるだけ引き出しにくいところの方が、自分に甘くすぐ使ってしまいそうな方にも効果的です。
もし、勤め先で対応できるものがあれば、給与天引きの財形貯蓄をなど活用しましょう。
給与が手元に届く前に、貯金に回されるため、うっかり使ってしまうリスクを回避できます。確実に貯蓄額を増やしたい方に最適です。
目的貯金に貯金アプリを
継続的に貯金ができてきたら、目的貯金に挑戦してみましょう。
「○○円貯めて旅行に行く」など、予め用途を決めて貯金をするものです。
これには、すでに溜まったお金を使うため、毎月の予算管理とは別で高額出費ができるメリットがあります。
目的貯金には貯金アプリを活用してみましょう。
しらたまやfinbeeなどの貯金アプリは、クレジットカードなどと連携すると、購入金額に対して、あらかじめ設定した金額から引いた残金を自動で貯金してくれます。
例えば、500円と設定して、450円の買い物をしたら、50円が貯金されるということです。
子どものころやっていた貯金箱への小銭貯金と同じ感覚で始められます。
少額に見えるかもしれませんが、1か月の決済回数は意外と多く、しらたまのホームページによると、1か月の平均貯金額は8,176円だそうです。
これらの貯金アプリのミソは、「決済が増えたら貯金も増える」ことです。
お金を使うと、2重で自身のお財布を圧迫します。そのため、自然と決済回数を減らす(節約する)効果も期待できるでしょう。
大切なのは、できる範囲でしかやらないこと
ここまで、収支の管理や貯金の方法を述べてきました。しかし、貯金初心者さんに最も伝えたいことは、方法ではありません。
初心者にとって、大切なことは、無理をしないことです。
多くの方の場合、毎月の収入はほとんど一定です。収入が変わらないのに突然、「〇万円貯金する」と大きく目標を立ててしまうと、日々の生活ががらりと変わり、節約や貯金が大きなストレスとなるでしょう。
それで続かなくなってしまっては元も子もありません。
できるところからはじめ、少しずつ貯金額を上げていくことで、生活を大きく変化させず、低ストレスでやることが継続に効果的です。
「できる範囲」を判断するためにも、最初にお伝えした「支出を正しく把握すること」の重要性をここでも改めてお伝えします。
ざっくりと「○○費を〇円にする」では、それが本当に実現可能なのかが分かりません。
支出を細かく把握することで、「コンビニは週1回まで」や「1回のスーパーの買い物は3,000円まで」など具体的な節約方法を決めましょう。
また、収支が安定しない月もあるかもしれません。
貯金は長期的な取り組みです。ちょっとしたことで一喜一憂して心労がかからないように、日ごろから冷静で客観的な視点を心掛けましょう。
まとめ
いかがでしたか。貯金初心者さんに向けて、始めに行っていただきたい3つのことと、心に留めてほしいことをお伝えしました。
これから貯金を始められるみなさん、ぜひ参考にしてみてください。